歌手の氷川きよしが今年いっぱいをもって歌手活動を休止することが21日、所属事務所の公式サイトで発表された。関係者によると引退などではなく「リフレッシュ期間」という。
所属事務所のコメントは以下の通り
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、氷川きよしは2022年12月31日をもちまして一旦歌手活動をお休みさせていただくことをご報告申し上げます。
これまで氷川きよしを22年間応援してくださったファンの皆様、ご支援くださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
2000年2月2日にシングル「箱根八里の半次郎」で デビューして以来、22年間歌い続け、走り続けて参りました。ここで一旦お休みをいただき、自分を見つめなおし、リフレッシュする時間をつくりたいという本人の意向を尊重しこの様な決断に至りました。
お休みの期限は特に定めておりませんが、お休みに入るまで約1年ございます。コンサートツアー、6月からの劇場公演等で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
今後とも氷川きよしへの温かいご支援、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
22年間あゆみを止めることなく走り続けたこと、また年齢的なことも考慮すると、このタイミングに長期でお休みすることは特に驚くべきことではありません。特に氷川さんはここ1、2年だけを見ても、演歌や歌謡曲、ポップスなどそれぞれのジャンルに特化したアルバムを複数枚制作するなど、創作活動に対しても意欲的な方ですし、リフレッシュも必要かと思います。
海外では特にアナウンスすることなく数年活動を中断することは珍しくありませんが、こと日本の芸能界のように特殊な環境ではこういう発表を事前にしなければならない。そこに関してはまだまだ課題がたくさんあるように思います。
外野からの雑音を遮断するという意味においてもしばらく芸能の世界から少し距離を置いて、リフレッシュした状態で再び歌の世界に戻ってくることを楽しみにしています。
演歌という音楽ジャンルとしても、ご自分の生き方としても、まっすぐ筋を通そうとすると必然的に「現状打破」に行き着く氷川さんの表現活動は、ストレスと常に隣り合わせのもので、それでも前を向いて歌い活動し続ける姿勢は、多くのメッセージ、問題定義、そして勇気や希望を発信し続けるものでした。
それと同時に、類まれなる歌唱力とカリスマ性を持たれているアーティストで、氷川さんが不在の時期に替わりとなる歌手は皆無です。
かつて自分がテレビ番組に出演した時に隣の楽屋に氷川さんがいらっしゃったのですが、その時にずっと大きく響き続ける発声練習の凄さと美しさには本当に興奮し、番組中で思わず「フレディー・マーキュリーのように心を振動させる歌声に感動しました。クイーンの曲をカバーしてください」と申し上げたのは20年ほど前だったかと思います。
まずはゆっくりお休みになり、そして再び歌っていただく日々をお待ち申し上げます。

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