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河野太郎、圧勝のはずが中国子会社の件で急ブレーキ…その「致命的な理由」ko

 先週金曜日(9月17日)、自民党の総裁選挙の告示があり、前日に滑り込みで立候補を表明した野田聖子・自民党幹事長代行も含めて、河野太郎・規制改革担当大臣兼ワクチン接種推進担当大臣、岸田文雄・前政調会長、高市早苗・前総務大臣の4人が選挙戦を闘っている。



告示直後から最初の週末の動きを見る限り、自民党というコップの中の争いとあって、党本部で開かれた4候補による所見発表や日本記者クラブ主催の討論会、テレビの討論番組のどれをみても、ウイズ・コロナ戦略へのコロナ対策切り替えや4項目を掲げる自民党の憲法改正案の支持、皇位の男系男子による継承の維持など、主要論点を巡る各候補者の主張は大同小異だ。


個別の政策を聞かれても予め用意してきた回答をそつなく話すだけで、候補者同士が突っ込んで具体策を競うのは一部のアジェンダに限られ、候補者同士が論戦を繰り広げて違いが鮮明になる分野は多くない。インタビューする側の突っ込み不足が加わり、もどかしい限りだ。



だが、筆者が取材する限り、4候補の乱立となったことが原因で、河野氏に当初見込まれたほどの勢いがなくなったとの見方が強まっている。


河野氏は依然として、一般国民に比較的近い投票行動をするとされる党員・党友票で大きなリードを保っているものの、そのリードは竹下亘元復興担当大臣の急逝で国会議員票382票、党員・党友382票の合計764票を争うことに変わった1回目の投票で、いきなり過半数を獲得して当選を決めるほどのリードではなくなりつつあるというのだ。


背景には、党員・党友票の上積みを狙って告示直前に石破氏と組んだことが河野潰しを招いている側面や、討論会など直接対決の場で、大きなリードを持つと見られる河野氏を3人の候補者が集中的に攻め、河野票の切り崩しに出ていることがある。このままジリ貧になるのか、逆に支持票を固め直したうえで挽回できるのか、河野氏の動向が総裁選のカギを握っている。



具体的な公約に乏しかった演説会


告示後、関係者の間で大きな注目を集めたのが、共同通信社が9月19日に公表した自民党総裁選に関する全国の党員・党友の支持動向調査だ。9月17、18の両日に実施したもので、新総裁にふさわしい人を聞いたところ、河野氏と答えた人が48.6%で最多だった。以下、岸田氏が18.5%、高市氏15.7%、野田氏が3.3%で追っている。そして、「まだ決めていない」か、「分からない」と答えた人は13.9%となっている。


一方、各候補が告示日に開いた決起集会への出席者数は、オンライン出席や代理出席を含めて、岸田氏が107人、高市氏が91人、河野氏が81人、野田氏が11人だったと報じられている。この出席者がほぼこの通り投票するとすれば、国会議員票で河野氏は3位に甘んじることになる。



そうなると、党員・党友票のうち「まだ決めていない」人や「分からない」とした人の大半が河野氏支持に回らない限り、当初予想されたような1回目の投票で過半数を獲得して圧勝するというシナリオの現実味は薄れて来る。


もちろん、まだ1週間以上の選挙戦を残しており、大きく状況が変わる可能性はある。依然として1回目の投票で河野氏が勝利を収める可能性も残っているものの、当初見込まれたほどのリードは確保できていないというのが実情らしい。


河野氏の伸び悩みに拍車をかけかねないのが、17日から19日までの3日間、過密日程で行われた党本部での4候補による所見発表、日本記者クラブ主催の討論会、テレビの討論番組でのアピール状況だ。



例えば17日、自民党の選挙管理委員会が開いた候補者による所見発表演説会で、河野氏はトップバッターで登壇したものの、アピールは弱かった。


「政治は国民のものだ」と分かり易く語り、担当大臣としてワクチンの接種回数のハイペースでの進展という実績を誇示したものの、「河野太郎の実行力に任せてほしい」「リーダーになりたい」と繰り返すだけで、総裁になったら何をどのように実現していくのかという具体的な公約が乏しかったからだ。


年金制度と増税の議論



「東京一局集中(の流れ)を逆回転させる」とか「いつの日か、再生可能エネルギー100%も絵空事ではない」と強調したものの、いずれも、その実行へ向けた具体策への言及がなかったのである。


18日に日本記者クラブ主催の討論会では、河野氏の掲げる年金制度改革や脱原発、核燃料サイクルの見直しなどが他候補からの集中砲火を浴びた。


河野氏は年金について、受給額に最低保障部分を設け、その財源を保険料から消費税に変える改革を掲げており、「年金制度は守れても年金生活は守れない」とその必要性を強調した。


が、よく似た発想の制度改革は、民主党が政権公約に盛り込んだことがあったものの、財源を確保できずに見送った過去がある。このため、高市氏に「かなりの増税になると思う」と一蹴された。



河野氏は増税を否定せず「最低保障は税金でやるが、資産や収入が一定以上ある人にはその部分は出さない。金額はそれなりに制限できる」と補足したが、岸田氏は「民主党が(月額)7万円の最低保障年金を議論したが、われわれは『実現不可能だ』と言ってきた」と指摘。


その上で、「消費税でやる場合に実際何%上がるのか、はっきり答えてほしい」と迫られ、河野氏は「税率は、それだけが切り取られて先に出るから言わないようにしている」と回答しなかった。


エネルギー政策では、カーボンニュートラルの実現に4候補が一致しているものの、河野氏だけが掲げる「核燃料サイクル」見直しについて、岸田氏が「核燃料サイクルは維持しなければならない」と明言したうえで、各地の原発で使用済み核燃料の保管容量が上限に迫っていることから「止めたら、今動いている原発すら動かせなくなる」と指摘、河野氏の見解をただした。



これに対し、河野氏は「原子力発電の最大の問題は核のごみの処理が決まっていないことだ」と答えたうえで、現在、難航している青森県との協議を「国がやらなければいけない」と述べたものの、肝心の交渉の進め方や打開のめど、切り札には何ら言及しなかった。


筆者はかねて核燃料サイクルの抜本見直しや使用済み核燃料の最終処分の促進を主張しており、河野氏の議論の方向性には賛同するが、肝心の解決策について言及しない点から同氏の覚悟に不安を覚えずにはいられなかった。


河野氏は告示直前に、党員・党友票の拡大を目指して、国会議員票の獲得を伸ばしづらくしかねない選択をした。9月15日、自らの総裁選出馬を断念した石破茂・元自民党幹事長から支持を取り付けたのだ。


石破氏と言えば、河野氏を上回る「党員・党友票」を持っているとされながら、安倍前総理や麻生元総理と対立、これまで自民党総裁選に4度立候補したものの、国会議員の支持が伸びず、総裁の椅子を逃してきた人物だ。



河野氏は同日、「一人でも多くの方々にご支援いただけるのはありがたい」と記者団に述べたというが、安倍氏や麻生氏の反河野氏の思いを増幅する結果になったと見られている。


河野氏が一回目の投票で1位の座を獲得しても、過半数には届かず勝利を確定できない場合、決選投票は党員・党友票に代わって47の都道府県連票と382の国会議員票で争うことになり、対決相手となる2位の候補に逆転される可能性が出て来る。一回目の投票で勝ち切れるか、河野氏は正念場を迎えている。

河野太郎、圧勝のはずが中国子会社の件で急ブレーキ…その「致命的な理由」ko 河野太郎、圧勝のはずが中国子会社の件で急ブレーキ…その「致命的な理由」ko Reviewed by RichKid on 9月 22, 2021 Rating: 5

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