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「35打席連続無安打」絶不調の佐藤輝明!山崎武司が2つの助言 「屈辱でも…」

 球団の新人本塁打記録を塗り替えた阪神・佐藤輝明が、光の見えない暗闇の中にいる。



8月19日のDeNA戦で、52年ぶりに田淵幸一さんの記録を更新する23号を放ってから、本塁打が出ていない。29日の広島戦から4試合連続でスタメンを外れ、9月7日のヤクルト戦は代打での出場もなし。開幕から105試合目で初めて欠場した。9日の試合でも2打席連続三振で連続無安打が「35」に伸び、優勝争いが終盤に差し掛かる中で長いトンネルに入っている。


「打てない打ち方になっている。あれでは打てない」



大失速している佐藤の打撃に、こう漏らすのは中日や楽天で活躍した山崎武司さん。通算403本塁打を記録し、史上3人目となるセ・パ両リーグの本塁打王に輝いた。2013年に現役引退後、野球解説者を務めている山崎さんは、佐藤の打撃の変化に「右足」を挙げている。


「調子がいい時と悪い時とでは、右足を上げる高さが全然違う。右足を早くついてしまうから、ためができていない」


佐藤の飛距離を生み出しているのは、軸足となる左足への「ため」。ステップする右足を十分な高さまで上げて、左足に体重を乗せて「ため」をつくれるので、プロの変化球にも対応できるという。



ところが、最近の佐藤は「ため」がないまま右足を地面につき、体が前に突っ込む。山崎さんは「右投手が投げる内角低めのスライダーやカットボールを全部振りにいって、クルクル空振りしている。ボール球をストライクだと思ってスイングしている」と指摘する。


バランスを崩した打撃から、どのように本来の形を取り戻すのか。山崎さんは現状打破の方法をこう提案する。


「詰まれ。どん詰まりの内野ゴロを打つつもりで振ってみろ」


打者にとって打球が詰まるのは「最大の屈辱」と山崎さんは話す。だが、屈辱の先にスランプ脱出があるという。



佐藤の不調の原因は右足を早く地面につきすぎていることにあるため、打球を詰まらせる意識で長くボールを見れば、自然と軸足の左足に「ため」ができると分析する。


「最近の佐藤には自分の形で豪快にスイングした空振り三振がない。全部、体の前で打ちにいって体勢を崩されている。どんな打者も詰まるのを嫌がるが、今の状態なら、どん詰まりのセカンドゴロでいいという気持ちで打席に入る。試合になると投手の方に体が向かってタイミングが早くなるから、結果的に帳尻が合う。それで、少しずつ自分の打撃を掴んでいけばいい」



詰まる意識で打席に入れば、右投手が投じる内角低めのスライダーやカットボールを見極めやすくなる。また、今は追いかけてしまっている外角へ逃げるツーシームにもバットが止まり、打者有利のカウントがつくれる。ストライクゾーンに来る確率が上がれば、スタンドまで運べる可能性は高くなる。


詰まることを恐れず「ため」をつくる技術的なポイントに加えて、山崎さんが挙げたのが考え方の修正だ。


「三振がナンボのもんだ」


不振に陥るとメディアや世間の風当たりは強くなる。熱狂的なファンで知られる阪神であれば、なおさらだ。



特に、打球が前に飛ばない三振は印象が悪く、批判されやすい。しかし、山崎さんは「三振をシーズンに150しようが、180しようが気にする必要はない。それは来年の課題でいい」と話す。三振を避けようとすれば、どんな打者もバットに当てにいく。佐藤の長所は消えるのだ。


2度の本塁打王を獲得した山崎さんも三振が多かった。


楽天で2007年に43本塁打、108打点で二冠王を手にした時も、142三振を喫している。それでも、三振を恐れずにスタイルを貫けたのは、監督だった野村克也さんの言葉だった。


「内野ゴロも外野フライも三振も同じアウト。怖がらずにバットを振ってこい」


背中を押され、本塁打を積み上げた。山崎さんは当時を懐かしみ「フルスイングして三振すると相手投手は怖い。オヤジ(野村監督)が生きていたら、『何を三振を怖がっておる。もっと、いかんかい』と佐藤に言っていると思う」と語った。



長いシーズンを戦う上で、どんな打者にも調子の上がらない時期はある。チームトップの23本塁打を放っているとはいえ、まだ佐藤はプロ1年目。山崎さんは、「色んなことを試してスランプの期間を短くする方法を見つければいい」と助言する。自身は現役時代、不調の時は特打以外にも足をしっかり使えるようにする目的でランニングや守備練習を取り入れた。


山崎さんは佐藤のパワーを「ゴリラ級」と評する。そして、プロの高い壁となる変化球のキレや、伸びのある高めのストレートへの対応力にも驚嘆。自身のプロ1年目や一軍デビューしたプロ3年目と比較し「勝負の対象にならない」と笑う。


入団当初は捕手をしていて守備の練習に追われていたこともあったが、2桁本塁打を達成するまでプロ入りから9年を要した。1年目で、すでに23本塁打を放っている佐藤に「今は大停滞していても、阪神の球団記録を塗り替えたのは事実。壁は乗り越えないといけないし、苦しい経験が活きて、数年後に日本球界を代表する打者になるのは間違いない」と太鼓判を押す。


佐藤には、チームが優勝を争う局面で力になれない焦りやもどかしさがあるだろう。ただ、佐藤の存在がなければ、阪神はシーズン終盤に現在の位置にはいない。球団の新人記録更新や、勝利への貢献は色褪せない。「詰まること」、「三振すること」を恐れない。本塁打王の助言が復調の光となるかもしれない。

「35打席連続無安打」絶不調の佐藤輝明!山崎武司が2つの助言 「屈辱でも…」 「35打席連続無安打」絶不調の佐藤輝明!山崎武司が2つの助言 「屈辱でも…」 Reviewed by RichKid on 9月 10, 2021 Rating: 5

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