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「日サロ行きすぎ」発言、父がコンゴ人の日ハム・万波選手に?「差別だったのは明らか」fh

 プロ野球・日本ハムの選手らが試合前に「円陣」を組んだ際、アフリカをルーツに持ち、褐色の肌をした選手の前で別の選手が「日サロ行きすぎだろ」と発言していた。



球団側はその動画をTwitterに投稿していたが、ユーザーらが「人種差別ではないか」などと指摘。球団側は「誤解を招く可能性がある」として投稿を削除した。


球団は発言があったことは認めたが、誰がどんな意図で言ったかについては「確認できない」としている。


日本ではこれまで、肌の色を冗談や笑いの対象にする言動がたびたび問題になってきた。今回の件から私たちは何を考えるべきなのか。差別問題に詳しい2人に聞いた。



問題の動画が投稿されたのは今年4月11日。選手たちが試合前、ベンチ前に集まって気合を入れる円陣を組む様子が写っていた。その中心に、声出し役の万波中正選手がいた。万波選手はプロ3年目の若手で、父親がアフリカ・コンゴ人だ。


「一昨日と昨日勝てて、今日勝てば今シーズン初の3連勝ということで、全員で勝ちにいきましょう。さぁ行こう」


万波選手がそう声をかけると、ほかの選手らは「なんで?」「1人でやれ、お前」などと冷めた様子。そんなやり取りの中で、誰かが「日サロ(日焼けサロン)行きすぎだろ、お前」と発言した。このとき、周りにいた選手たちは万波選手を見ており、「それはまずい」と言う声も動画に入っていた。



万波選手は戸惑ったような表情を見せ、何もなかったようにもう一度気合を入れる声出しをした。


動画は最近になって注目され、Twitter上で80万回ほど再生された。中田翔選手が同僚選手に暴力を振るったとして出場停止処分を受けたことが影響しているとみられる。


動画について、ユーザーからは「どう捉えても人種差別発言」「人種差別とパワハラと色々重なってて最悪、残酷すぎる」などと厳しい声が上がった。


球団側は8月18日午前、この投稿を削除し、別の投稿で「誤解を招く可能性のある一部ツイートを削除いたしました」と説明した。



「日サロ」発言の有無などについて日本ハム広報部に取材したところ、以下の回答があった。


「該当の動画を確認し、該当の発言が微かに聞こえることは確認しました。発言している選手の口元の動きまでは分からず、4カ月が経過し、誰が誰に対して、どのような意図で発言しているのかは確認できませんでした。発言が差別を目的とした悪意あるものであったならば看過できませんが、誰がどのような意図をもって発言したものか、確認が取れておりません」


「しかし、憶測や誤解を招く可能性のある内容でもあり、動画を視聴し不快に思われる方もいらっしゃると判断し、本日削除しました。当球団はこれまでも多様性について相互理解が重要であることはしっかりと球団内で教育してまいりましたが、今後も必要な教育と指導を徹底していく所存です」



発言者の特定など、今後の調査については「さらなる調査については検討中ですが、今後とも選手の指導・教育は強化してまいります」と答えた。


「差別だったのは明らか」


人種差別問題に詳しい人たちは今回の件を、日本社会全体の問題だと指摘する。


外国人差別の解消などに取り組む西山温子弁護士は、日本ハムのコメントについて「日本社会の差別に対する甘い認識をよく体現している」と指摘し、次のように話した。



「『発言が差別を目的とした悪意あるものであったならば看過できない』とのコメントですが、今回の発言内容が肌の色を揶揄した差別だったのは明らかです。差別発言をした人は差別に無自覚・無頓着な場合が多いので、どんな意図だろうと、差別発言を許さない姿勢が企業には必要です。個々人のとらえ方の問題に矮小化し、『憶測や誤解を招く可能性』や『不快に思う方もいる』ことを理由に、動画を削除しても根本的な解決にはなりません」


その上で、日本社会全体にもこう苦言を呈した。


「今回の発言の背景には、日本社会が差別発言を『内輪のいじり』『単なる誤解』として見過ごし、声を上げても過剰反応だと黙殺してきたことがあり、差別されても泣き寝入りしてきた人は多い。球団が真摯に受け止め、調査を徹底することはもちろんですが、我々一人ひとりが日本社会全体の問題として受け止めることも必要です」


「ロッカールーム・バンターだ」


発言そのものだけでなく、それを生み出す社会を問題視するのは、人種問題に詳しい日本在住の黒人作家、バイエ・マクニールさんも同様で、「社会全体の問題であり、犯人は個人ではなく、文化なのです」と話す。


マクニールさんは「文化とは、『自分と異なる人』に向けられた攻撃的な言動を容認してきた社会の一人ひとりの姿勢です。1人の選手を批判するのではなく、明確にNOと言わない社会全体と日本人の姿勢という根本的な問題として取り組むべきだと思います」と訴える。


その一方で、万波選手をこう気遣う。


「若手選手である彼は、『クレーマー』のレッテルを貼られ、キャリアに響くことを恐れていたのではないかと思います。どのチームもトラブルメーカー、特に『人種差別的なトラブル』を抱えた選手を欲しがりません。彼は、卑劣な言動にも、ただニヤリと笑って耐えるしかなかったのです」


マクニールさんによると、スポーツ界には「ロッカールーム・バンター(ロッカールームでの冗談)』という習慣があるといい、差別的・攻撃的な発言の温床にもなっているという。


「『ロッカールーム・バンターだから大目に見てよ』という感覚で、攻撃的な発言がまかり通っているのは、スポーツ界に限りません。社会全体の責任だと考え直す良い機会ではないでしょうか。差別発言は、あなたのすぐ隣で繰り返されるかもしれないのです。一人ひとりが自分自身の問題として、向き合ってほしいと願っています」


肌の色をめぐる差別発言は近年、日本でもようやく厳しい視線が向けられるようになってきた。日本テレビのお笑い番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」で、浜田雅功さんがエディー・マーフィーさんの物まねをするのに顔を黒く塗って登場して批判を浴びた。


また、お笑いコンビ「Aマッソ」は2019年、ライブの中で、テニス選手の大坂なおみさんの肌の色をネタに使ったことで批判が相次ぎ、謝罪に追い込まれた。

「日サロ行きすぎ」発言、父がコンゴ人の日ハム・万波選手に?「差別だったのは明らか」fh 「日サロ行きすぎ」発言、父がコンゴ人の日ハム・万波選手に?「差別だったのは明らか」fh Reviewed by RichKid on 8月 20, 2021 Rating: 5

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