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阪神“サイン盗み疑惑”の真相は…「絶対やってへんわ。アホ、ボケ!」mu

 ヤクルト-阪神戦(6日、神宮球場)で場内を騒然とさせる事件が起きた。阪神が4点リードで迎えた5回二死一、二塁の攻撃で、左腕の田口麗斗が佐藤輝明に初球を投じる直前に、二塁走者の近本光司が膝に置いていた左手を横に真っすぐに伸ばして停止。その後、膝の上に戻した左手をまた1度、2度、シュッシュッと動かす不自然な行為をしたのだ。キャッチャーの古賀優大は、インコース高めにミットを構えていた。まるで打席の佐藤にそれを教えるような伝達動作にも見えた。佐藤はインコース攻めに苦しんでいるという状況もある。



それを見たヤクルト三塁手の村上宗隆は、佐藤にコースを伝達する違反行為だとの疑惑を抱き、左手のグローブで、近本を指して審判にアピールした。投球は、外角低めに外れてボールになったが、その村上の指摘に阪神のベンチが激怒。矢野監督と井上ヘッドコーチが大声で怒鳴った。


「ごちゃごちゃ言うな」


「絶対やってへんわ。アホ、ボケ!」


どちらが言った言葉かは不明だが、矢野監督が「やるわけないやろ。ボケ!」と罵声を飛ばしたことはハッキリと映像で確認できた。



暴言を浴びせられた村上は、矢野監督と井上ヘッドをにらみつけて三塁ベンチへ向かってノシノシと歩を進めた。


すると「動くな!こら!」と阪神ベンチからまたヤジが飛ぶ。三塁コーチの藤本敦士と塁審が立ちはだかり村上を止めたが、試合はストップ。ネット前で審判団を挟んで矢野監督と高津監督が協議することになった。興奮した矢野監督は喧嘩腰で“逆ギレ”して高津監督に向かっていった。両監督はオーバーアクションを交えて口論。


「こっちもやるぞ」という高津監督の声まで聞こえた。審判団から「紛らわしいことはやめてくれということですよ」となだめられ矢野監督はベンチに下がったが、一触即発の異様なムードのまま、約4分間、試合は中断した。


報道によると試合後、矢野監督は、疑惑を真っ向否定。高津監督は多くを語らなかったという。



結局、佐藤は捕邪飛に倒れ、この回、阪神は無得点に終わった。


果たして真相はどうなのか。


昨年まで阪神のコーチを7年間務め、相手チームのブロックサインの分析、クセの解明などの細かい野球の攻防に詳しい評論家の高代延博氏は、「あれはサイン盗みではないし、ミットの構えの位置を佐藤に教える伝達行為ではなかったと思う。今はルールで禁止されている。そんなあからさまな違反行為を近本がやるわけがないし、ベンチがやらせるはずがない。少年野球でもやらない。まして現代のプロ野球ではできないし、やりませんよ」と断言した。


高代氏が指摘するようにセ・リーグのアグリーメントでは「ベンチ内、ベースコーチ、走者から、打者あるいは塁上の走者に対して球種等の伝達は行わない」との申し合わせ事項がある。



だが、近本の動きは明らかにおかしかった。ちょうどキャッチャーがミットをインハイに構えたタイミングで、佐藤にミットの位置を教えるジェスチャーに見える。


では、それが目的でなかったとすれば、いったなぜ近本は左手で不自然な動きをしたのか。ことの真相は、近本に聞くしかないが、高代氏は、こんな推測をした。


「おそらく二塁へ帰塁する場合に備えて、手から滑り込む距離感をつかもうとしたのだろう。まだ近本はプロ3年目。アマチュア時代のクセが抜けきっていないのかもしれない。間違いなくサイン盗みではないが、ただ紛らわしい行為であることは事実。首位を走っている阪神のレギュラーがやるべき動きではない。ここはチームとして教育、周知を徹底しておかねばならないことだと思う」



矢野監督は村上に指摘されて異様なまでに激高した。


関西弁での「アホ、ボケ」は侮辱の意味は薄い一種の修飾語ではあるが、その“抗体”のない人には暴言に聞こえる。指揮官が「ボケ」という品のない暴言を飛ばすべきではないし、まして組織のトップが先陣を切るべき行為ではない。これは「チーム一丸で戦う」「監督が選手を守る」という次元のものではない。闘争心を履き違えてはならない。


高津監督につっかかって揉める前に疑惑を招くような動きをした近本にルールを周知徹底できていなかった自らの指導力を恥じるべきだろう。むしろ村上の指摘とヤクルトベンチの怒りの声も当然である。本来、怒るべきは矢野監督ではなく近本に疑惑の動きをされた高津監督の側である。名将と呼ばれた故・野村克也氏が同じような場面で声を荒げて怒鳴るだろうか。巨人の原監督が、そんな態度を見せて罵声を発するだろうか。子供たちにお手本を見せ、夢を語らねばならない人間がするべき行為だろうか。



阪神にとっては首位陥落の危機の試合だった。消化試合数の関係でゲーム差は「1.5」あったが阪神が負けて巨人が勝てば1、2位がひっくり返る状況だった。


不振の大山悠輔を7番に下げ勝負手を打った9連戦の初戦。何が何でも勝ちたい試合で矢野監督の神経もいら立っていたのかもしれないが、4-0でリードしていた試合である。しかも新型コロナ対策で人数制限がかかる中神宮に駆けつけたファンは、時折小雨が降るような悪コンディションに耐えて懸命に拍手で応援しているのである。無駄な抗議で試合を遅らせた行為も、まったくいただけない。「首位を走る監督が行う所作ではない」と批判されても仕方がないだろう。


一方、今回の騒動で男を上げたのが21歳の村上だ。罵声を浴びせる阪神ベンチに堂々と向かっていった態度と、近本の疑惑行為を冷静にチェックしていた、その観察力を称える声がある。


高代氏も「左投手で左打者。しかも、二塁走者が近本だからスキを見て三塁を盗みにくる可能性があり、三塁手は二塁走者の動きに注意を払うべき場面ではあるが、村上は視野を広げて、よく見ていた。審判にアピールするのも当然の行為。その前に田口がマルテに四球を与えたところでも、すぐにマウンドに行き間を作った。彼の成長が見えるシーンだった」と評価した。


東京五輪で金メダルを狙う侍ジャパンに村上を選んだ稲葉監督も、「投手を励ましたり、立ち振る舞いに成長を感じる」との抜擢理由を口にしていた。


阪神は7番に下がった大山の3回の先制9号ソロに始まり、4回には、佐藤のフェンス直撃のタイムリー二塁打などで3点を追加。守っては、ヤクルトキラーの青柳晃洋が、ヤクルト打線を8回5安打無失点に抑えこんで8勝目をマークして5-1で快勝した。


中日戦を戦った巨人は、先発のサンチェスから高梨雄平への継投に失敗して1点のリードを守れず2-3で逆転負けを喫した。阪神と巨人のゲーム差は「2.5」に広がったが、首位陥落を逃れた安堵感よりも後味の悪さの残る試合だった。

阪神“サイン盗み疑惑”の真相は…「絶対やってへんわ。アホ、ボケ!」mu 阪神“サイン盗み疑惑”の真相は…「絶対やってへんわ。アホ、ボケ!」mu Reviewed by RichKid on 7月 07, 2021 Rating: 5

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