サッカー界のスーパースターであるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの影響力は、世界をも動かすようだ。
C・ロナウドは、ユーロ連覇を目指し自身5度目の大会出場。キャプテンとして、初戦のハンガリー代表戦に向けた記者会見に出席した。
その際、会見が始まる前に着席したC・ロナウドは、おもむろに自身の前に置かれたペットボトルに手を伸ばす。
それは2本のコカ・コーラ。これを手に取ったC・ロナウドは、これを退けてスタッフへと渡し、水のペットボトルを掲げて「アグア(ポルトガル語で水)。コア・コーラ…」と言っていた。
C・ロナウドは、最高のパフォーマンスを発揮するために、コンディションに気を配っており、ハードなトレーニングはもちろんのこと、食事にも気を遣い、アルコールを全く摂取しないなど徹底。コカ・コーラなどのジャンクフードは快く思っていないことを以前から表明しており、今回もそれに準じた行動だった。
また、昨年には「息子がコーラを飲んだり、ポテトチップスを食べるとイライラする」とも明かし、「息子が偉大なサッカー選手になるかどうかは、これからだ」と言い放っている。
しかし、この行動が思わぬ大きな影響を及ぼすこととなっている。
スペイン『マルカ』によると、C・ロナウドが目の前から退けたことで、コカ・コーラの株価が暴落。この行動により10億ドル(約1100億円)の損失を被ったとのことだ。
ヨーロッパの株式市場は午後3時に開かれたが、その時点での価値は56.10ドル(約6177円)だったが、30分後にC・ロナウドとフェルナンド・サントス監督が記者会見に出席した後に、1株あたり55.22ドル(約6080円)まで急落したとのことだ。
およそ1.6%の下落を引き起こしたC・ロナウドの行動。最終的にコカ・コーラは2420億ドルから2380億ドルと市場価値が下がり、40億ドル(約4400億円)の損失となってしまったとのことだ。
一方、マンチェスター・ユナイテッドへの復帰なども囁かれているC・ロナウドは、この会見で自身の去就についても言及。「僕は何年も最高のレベルでプレーしてきたので、この件で動じることはない」と、強い決意も伝えている。
「18歳や19歳だったら、眠れない夜を過ごしたかもしれないが、僕は36歳だ。ユーベに留まろうが、移籍しようが、何が起ころうとも最善の結果になるだろう」
絶対的エースとして君臨する背番号7は、その飽くなき闘争心で母国を大会連覇へ導くことはできるだろうか。

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