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東京地裁は、河井克行元法相に実刑判決、懲役4年 

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、地方議員や後援会員ら100人に現金を配ったとして公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相の河井克行被告(58歳)の判決公判が18日、東京地裁であり、高橋康明裁判長は懲役3年(求刑懲役4年)を言い渡した。



高橋裁判長は、現金受領側の100人のうち、広島県内の県議や市議ら42人の地方政治家に渡した現金について買収罪の成立を認めた。午後2時現在、判決の言い渡しが続いている。


弁護側は執行猶予付きの判決を求めていたが、高橋裁判長は実刑が妥当と判断した。安倍政権で首相補佐官を務め、当時官房長官だった菅義偉首相にも近いとされた克行被告に実刑判決が言い渡され、政権運営に影響が出るのは必至だ。


保釈中の克行被告は公判終了後に即日収監される見通し。控訴期限の7月2日までに検察、弁護側から控訴がなければ、刑が確定する。



起訴状によると、自民党の衆院議員だった克行被告は、妻の案里元参院議員(47歳)を当選させるため、19年3~8月に県議や市町議、首長らを含む100人に票の取りまとめを依頼する趣旨などで計2901万円を配ったとされる。100人は公判で検察側の証人として出廷するなどし、うち94人が克行被告らの買収の意図を感じたと認めていた。


克行被告は昨年8月の初公判で全面無罪を訴えたが、今年3月の被告人質問で主張を転換。100人のうち、90人に渡した金について「案里の当選を得たい気持ちが全くなかったとはいえない」と買収目的を認め、4月1日に衆院議員を辞職した。


検察側「反省の情は皆無」と指摘



検察側は4月末の論告で「国会議員による前代未聞の大規模買収事件で、票を金で買おうとした。厳罰で臨む必要がある」と指弾。全面無罪主張の撤回や議員辞職についても「刑事責任を少しでも軽くしようとするものにすぎない。反省の情は皆無」と断じ、懲役4年を求刑していた。


一方、弁護側は5月の最終弁論で地方議員に渡した現金について「広島の政界で孤立していた克行被告が仲間をつくり、次期衆院選で支援してもらうためだった」と主張。克行被告の政治基盤の強化が主目的で、参院選の3カ月前にあった統一地方選に乗じて陣中見舞いや当選祝いを渡したと訴えた。反省し、社会的制裁を受けたなどとして執行猶予付きの判決を求めていた。



公判は起訴から100日以内に判決を出すよう努める「百日裁判」。現金を受け取った地方議員ら55人の証人尋問などで56回の公判が開かれ、昨年7月8日の起訴から11カ月を要した。


広島選挙区(改選数2)では自民党が議席独占を掲げ、現職だった溝手顕正元防災担当相(78歳)に加えて案里氏を擁立。当時の安倍晋三首相や菅官房長官が支援し、党本部は河井夫妻の党支部に1億5千万円を送金するなど後押しした。選挙の結果、野党系の無所属現職森本真治氏(48歳)と案里氏が当選し、溝手氏は落選した。



1億5千万円は、自民党本部が溝手氏側に提供した金額の10倍で、党内外から疑問や批判の声が噴出。税金で賄われる政党交付金も原資になっていたが、党本部は提供の経緯や使途の詳細について具体的な説明をしていない。


案里氏については、県議4人に買収目的で160万円を渡したと認定した懲役1年4月、執行猶予5年の有罪判決が2月に確定。案里氏の当選無効に伴う4月の再選挙では、野党系の諸派新人が自民党の新人候補を破って当選した。


買収総額やその範囲、対象者、選挙への影響などを考慮すると、実刑は当然でしょう。問題は「前代未聞」の事件だと断じた検察が、一方では買収金をもらった議員らを一人も立件していない点です。



過去の同種事件だと、買収金をもらった側もきちんと起訴されて有罪判決を受け、買収金を没収・追徴され、公民権も停止されています。


公職選挙法違反は刑事司法改革で導入された司法取引制度の対象外の犯罪なので、もし起訴しないという「アメ」を与えて議員らから証言を得ていれば違法です。


法は誰に対しても公平に適用されてこそ信頼を得るもの。渡した側だけでなく、もらった側の罪をもきちんと問わなければ、選挙違反を厳しく規制している意味がないでしょう。


この件については、自民党本部が河井陣営に提供した1億5000万円が買収に使われたのではないか、という点についても注目されていました。裁判の中で、河井克行被告は否定していましたが、買収に使った金銭の出所は必ずしも明らかになっていないように思います。


自民党からの1億5000万円は本当に買収に使われていないのか、自民党側はなぜ同じ自民党公認だった溝手氏の10倍にも上る1億5000万円を河井陣営に提供したのか、1億5000万円は実際には何に使われたのか…、自民党は、本件によって選挙の公正に疑問を抱いた多くの国民に対し、説明を尽くすことが大切だと思います。


なお、仮に、自民党本部側が、買収に使うことを認識しながら1億5000万円を交付していた場合、買収目的交付罪に問われる可能性があります。

東京地裁は、河井克行元法相に実刑判決、懲役4年  東京地裁は、河井克行元法相に実刑判決、懲役4年  Reviewed by RichKid on 6月 18, 2021 Rating: 5

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