インテル戦の前半34分に右足負傷で途中交代
ボローニャの日本代表DF冨安健洋は、現地時間3日に行われたセリエA第29節インテル戦(0-1)に先発出場したが、前半34分に右足の負傷で途中交代を余儀なくされた。イタリアのサッカー情報サイト「フットボール・イタリア」によれば、冨安の交代時にボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督は「彼はなぜモンゴル戦に出場しなければならなかったんだ!」と怒りをぶちまけたという。
日本代表に招集されていた冨安は、3月25日に行われた国際親善試合の韓国戦(3-0)と同30日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル戦(14-0)の両方に出場。韓国戦は90分フル出場、モンゴル戦は約70分間のプレーで、そこから中3日でのインテル戦だった。
冨安は筋肉系のトラブルでの交代となったようだ。ボローニャを率いるミハイロビッチ監督は冨安がピッチを去る際、「なぜ彼はモンゴル戦に出場しなければいけなかったんだ」と叫んだと伝えられている。指揮官は日本が14-0という一方的なスコアで勝利した試合で、冨安がプレーしていたことに不満を漏らした。
「彼らは14-0で勝っているのにどうして冨安が必要だったんだ? クラブへのリスペクトがあれば、モンゴル戦で彼をプレーさせる必要はない。私がモンゴルと戦うのであればそうしただろう。今、我々にとって重要な選手が負傷した」
ミハイロビッチ監督は冨安に全幅の信頼を置いているだけに、代表ウィーク明け早々の負傷離脱にやりきれない思いを抱いているようだ。
日本代表と東京五輪世代のU-24(24歳以下)日本代表を兼任する森保一監督(52)が6日、オンライン取材に応じた。
森保監督は「所属チームで冨安は貴重な戦力だと思う。監督さんの思いは当然のことと受け止めている」と語った。
冨安は先月30日のW杯アジア2次予選のモンゴル戦で後半26分までプレーした。森保監督は「チーム作りで他の選手に経験させたいという思いもあったが、(冨安の)次への負担が少しでも軽くなることも考えて交代の判断に至った」と説明し、「W杯出場に向けて、その先の大きな目標に向けてチーム作りをしている中で、彼は貴重な戦力だと思っている。コンディション的にとても大変だと思うが、招集させてもらいたかった選手だと理解していただければ。我々も代表活動で選手がケガをすると本当に心が痛む。選手たちは日本代表でプレーすることの意義や日本のために戦うことに誇りと覚悟を持って招集に応えてくれている。選手たちの気持ちには本当に感謝をしたい」と神妙な面持ちで語った。
0 件のコメント: