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韓国の犬肉農場から200匹の犬が救出される

 世界には多様な食文化があり、国によって牛や豚、鶏だけでなく、様々な肉が食されている。たとえば日本だと鯨肉は世界的に見て変わった文化であり、時には批判の対象にもなっている。



犬食もまた、犬をペットとして大切にする人が世界中にいるぶん、批判の対象とされやすい文化だろう。


そんな犬食文化が残っている国がいくつかあるなか、韓国の犬肉農場が閉鎖されたことを米「ABCニュース」などが報じている。同国で閉鎖された犬肉農場は今回で17軒目。米ワシントンの動物愛護団体「ヒューマイン・ソサエティ・インターナショナル(HSI)」が「食用に飼育されていた約200匹の犬を救出した」という。



ゴールデンレトリバーやプードル、コリア・ジンドー・ドッグ、マスティフ、ポメラニアン、テリア、そしてラブラドールなどの犬種が含まれていた。保護された犬はアメリカに連れて行かれ、今後新しい家族のもとへ迎えられる予定だ。


英紙「インディペンデント」が今回閉鎖された農場の経営者、キム・イルファンにインタビューをしている。犬肉農場で約40年働いてきたベテランだ。彼は農場を閉鎖することと引き換えに、金銭的な補償とキャリア支援をHSIから受けたという。



キムいわく「この(犬肉)業界は縮小しており、過去10年間は厳しい状況が続いていた」。


「犬肉に未来はなく、すでに瀕死の状態です。この業界は間もなく崩壊するでしょう。それに、犬の養殖は体力的にもキツイものです。私も年をとってきたので、そろそろ辞めたいと思っていました」


「ABCニュース」によれば、韓国は「食用に犬を大規模に養殖している唯一の国」だ。犬肉は古くから韓国料理に使われており、毎年約100万匹の犬が食べられているという。



だがその人気は衰退し、若い世代の間では犬肉を食べることがタブー視されている。実際韓国で行われた世論調査によると、調査対象の84%が犬を「食べない、あるいは食べるつもりがない」と答え、約60%が「法的に犬肉の取引を禁止すべき」と考えている。


「豚は食べていいけど犬はダメ」の心理


「人間の動物に対する考え方に関して一貫しているのは、『矛盾している』という点だけだ」


米タフツ大学のアンドリュー・ローワンは米紙「ロサンゼルス・タイムズ」にそう語っている。



鯨や犬などの「知性のある動物」が食用とされることに批判の声はよくあがるものだ。その一方で私たちは豚肉を食べ、牛革で作られた財布に大枚をはたく。その差はいったい何なのだろうと疑問を感じたことがある人もいるだろう。


「カンバセーション」によると、その背景にあるのは「感情的な偏見」だという。そもそも、犬も豚も同じように「知性」を持っている。だがこと動物のことになると、人間は自分の考えの矛盾に気づかないことが多いようだ。


「まったく同じとは言えないが、犬と豚はどちらも人間が『道徳的』と感じる要素を持っている。豊かな感情があり、同じような社会的知性を持つ。どちらも人間の指示を受け、物を見つけ出すことができる……もちろん、どちらの動物も同じように苦痛を感じ、痛みを避けたがる」



同記事によれば、人は動物に関する情報を都合よく捉えてしまう側面があるという。「問題や事実を注意深く考えるというよりも、私たちは自分の望む見解を示す証拠を支持する」傾向にあるのだ。これを裏付けるものとして、英エディンバラ大学で行われた実験が紹介されている。


架空の動物、食卓にあがることがほぼないバク、そして豚──この3種の動物のうち、食べるべきでない動物はどれかを実験の協力者たちに尋ねた。


「参加者には、それぞれの動物の知能や認知能力について情報を渡していた。その上で架空の動物とバクを食用として殺すのは間違っていると答えた。一方、豚について道徳的判断を下すにあたっては、知能に関する情報を無視していた」


「豚を食べることは当たり前──この考えは、知能が同等である豚の道徳的価値を下げるのに十分であるように思われる」


どの動物をどう育て、そして食べるか──食用にされる「知性ある動物」の扱いを糾弾するとき、私たちが日頃食べている動物たちについても振り返ってみるべきなのかもしれない。

韓国の犬肉農場から200匹の犬が救出される 韓国の犬肉農場から200匹の犬が救出される Reviewed by RichKid on 11月 01, 2020 Rating: 5

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