インドネシア外務省は14日、リアウ(Riau)諸島州付近の同国領海に先週、中国海警局(沿岸警備隊)の船艇が侵入したことに対し、中国政府に抗議したことを明らかにした。
リアウ諸島州に近いインドネシアの排他的経済水域(EEZ)、 北ナトゥナ海 (North Natuna Sea)で12日に目撃された船舶は、中国海警船「5204号」だと確認された。インドネシア外務省の報道官は14日、「この事態を受けて、本省は13日、在ジャカルタの中国代表部に連絡し、説明を求めた」とAFPに語った。
インドネシア海上保安機構によると、中国側は独自の境界線「九段線」に沿って巡視活動を行っていたと主張している。しかし、一帯は周辺国との領有権紛争の舞台となっており、インドネシアは中国が設定している九段線は国連海洋法条約(UN Convention on the Law of the Sea)に違反するとして認めていない。
インドネシア外務省の報道官は、「中国代表部に対し、インドネシアのEEZと中国領海に重なる部分はないことを再度強調した」と述べた。中国海警船は14日にインドネシア領海から立ち去ったという。
中国はこうやって領海侵入を繰り返し最後に実効支配してしまう。
南シナ海に人工島を5つも作った時には唖然とした。横暴な中国の暴走を国際社会が力を合わせて今止めないと誰も止められなくなってしまうと思う。
一方、フィリピンのドゥテルテ大統領は11日、南シナ海での中国との紛争は平和的に解決されるべきであり、国際法の順守が必要と述べた。南シナ海では中国の軍事活動を受け緊張が高まっている。
東南アジア4カ国を歴訪中の中国の魏鳳和国防相との会談で、「われわれは常に国際法上の公約に導かれなければならない。あらゆる紛争は平和的に解決されるべき」と主張した。
これに先立ち、魏国防相はフィリピンのロレンザナ国防相と会談。フィリピン国防省は、ロレンザナ氏が魏氏に対し、フィリピンの海域を侵害するあらゆる行為は同国海軍によって阻止されると伝えたと発表したが、その後撤回。同省は改めて、両氏は紛争を友好的に解決し相互の信頼と利益を促進することを確約したとの声明を発表した。
フィリピン国防省は声明を修正した理由を明らかにしておらず、ロイターの質問にも答えていない。中国外務省は現時点でコメント要請に応じていない。
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