台風9号、10号の影響で、稼動中だったすべての原子力発電所6基が相次いで停止した、2基が電源喪失。
原子力安全委員会は3日、古里原発で0時59分に停止した新古里(シンゴリ)1号機を皮切りに、翌1時12分に新古里2号機、2時53分に古里3号機、3時1分に古里4号機が送電線路の問題により自動停止したと明らかにした。原子力安全委員会はまた、永久停止されていた古里1号機と整備のために停止していた古里2号機では、午前2時24分と3時30分頃に外部電源が切れ、非常ディーゼル発電機が自動起動したと付け加えた。自動停止直前にこれらの原発4基は、総電力需要5900万kWの約7%にあたる413万kWを出力していた。
突然の電力供給量不足で、電力取引所中央管制センターは揚水発電機と水力発電所などで対応し、需給均衡には支障がなかったという。台風が予告された状況で、供給予備力を余裕をもって準備していたことと、発電機が時間差を置いて停止したために対応の時間を稼ぐことができたおかげだ。
10号による被害について、施設への被害は公共施設20件、私有施設28件が報告された。ただ集計が終わっていないため被害規模はさらに大きくなるものとみられる。
公共施設のうち、南東部・慶州市の月城原発2号機と3号機のタービン発電機が7日午前に停止した。原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)が原因を調査中で、タービン停止による放射線漏れはないという。
韓国では歴代稀に見るクラスの台風だった。
メイサーク(9号)、ハイシェン(10号)ともに950hPa前後だったものの、韓国では大きな台風上陸であったのは間違いないでしょう。
でも、その規模の台風上陸で原発が止まったり、ましてや外部電源喪失する?
日本の原発が台風で運転停止したことって記憶にないんですが。
今回の台風10号でもかなり中心に近いところに玄海原発がありましたが、なにかがあったという話は聞きません。
●送電線路の問題で自動停止
・新古里原発 1号機
・新古里原発 2号機
・古里原発 3号機
・古里原発 4号機
●外部電源喪失
・古里1号機
・古里2号機
●タービン停止
・月城原発2号機
・月城原発3号機
古里原発、月城原発は韓国の中でも最古の原発で双方共に1号機は廃炉が決定しています。
ですが、新古里原発は2010年以降に建設されたものでバリバリの現役。それでいて同様に自動停止。
まあ、韓国の場合は大雨でタービン建屋に漏水して稼働中断したっていう実績があるので、別に不思議なことでもないのでしょうけども。
ちなみに台風で原発が停止することは今回がはじめてのことでもなく、2003年の台風14号(マエミー)でも停止してます。
韓国のさまざまなものは安全係数を削り倒して安価に作られている、というのが実際のところ。
なので地震や台風といった災害に極端に弱いのですよ。
ちなみに古里、月城ともに日本海側に面した場所に設置されています。特に月城原発は対馬からもすぐ近く。
正直、勘弁してほしい……というのが実感です。
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