中国人民解放軍で南シナ海を管轄する南部戦区の報道官は27日夜、米海軍のミサイル駆逐艦「マスティン」が同日、中国が領有権を主張する南シナ海の西沙諸島の「領海に侵入した」と非難する談話を発表した。付近の海域では中国軍が演習中で、米中両軍の偶発的な衝突への懸念が現実味を増してきた。
一方、米国防総省は27日「中国が南シナ海で軍事演習を行い、弾道ミサイルを発射したことを懸念している」とする声明を発表。演習は「南シナ海での主権を不法に主張する中国の行動の一環だ」とし、南シナ海を軍事拠点化しないという中国の言い分とは矛盾していると批判した。
一方、中国が26日に発射したとみられる対艦弾道ミサイル「東風26」「東風21D」は米軍に対する「切り札」(中国の軍事専門家)と位置付けられている。
中国は「大型艦艇を精密に攻撃できる」と主張。米軍が保有していない対艦弾道ミサイルの存在を誇示し、米空母が南シナ海や台湾周辺に接近することを阻止する狙いがある。しかし、実際に空母を攻撃できるかどうかは不確かだ。
中国は2010年ごろ、東風21D(推定射程1500キロ)を実戦配備したもようだ。18年4月には東風26(同4000キロ)の配備を発表した。特に東風26は中国本土から米軍の拠点グアムを射程に収めるため、米軍は警戒している。
中国が対艦弾道ミサイルの開発を急いだのは、米軍の空母が大きな脅威となってきたからだ。1995~96年の台湾海峡危機で中国はミサイル試射で台湾に圧力をかけたが、米空母の近海派遣後は自制に追い込まれた。台湾に対する武力侵攻の可能性を公言する習近平国家主席にとって、米空母を中国近海から排除できる兵器は重要だ。
ただ、巡航ミサイルよりも高速で、放物線を描いて飛行する弾道ミサイルが、移動する艦艇を精密攻撃することは技術的に困難とみられてきた。標的の位置を正確につかむために衛星による情報収集が必要で、米空母打撃群の防空態勢を突破する必要もあるが、中国の技術水準の実態は不明だ。
東風26と東風21Dは移動式発射台が使われるため、発射の兆候をつかみにくいとされるが、米軍は今回の発射を事前に把握していた可能性が高い。北京のシンクタンクによると、弾道ミサイル観測に使う米軍の電子偵察機RC135S(通称コブラボール)が、発射時間帯に南シナ海を飛行した。
弾道ミサイルで移動目標を狙うのは難しいと思うけどねぇ。一番簡単なのは核弾頭を搭載して、回避しても逃げられないエリアを形成することだが、さすがに今の段階で核は使うまい。
ましてや空母を狙うとなると、護衛艦隊や搭載機の対空迎撃能力を超える飽和攻撃しかないわけだが。
結局は、こういう攻撃手段もあるぞというアピールなのだろうか。
日本の場合だといずも型が標的になるのだろうか。
日本はこれから将来の事を考えて、中距離弾道ミサイルやSLBMとかは保有するべきだと思うけどな。日本は盾、アメリカが矛とは言うが何時までも通用するとは限らんだろう。
日本はこれからもアメリカや在日米軍と協力をしていきながら、日本自身の防衛力を向上させていかないといけないと思うね。
日本は、尖閣諸島や沖ノ鳥島投下を中国に狙われ、侵略を受けつつあるあるのだから安全保障については非常にしっかりと考え、動いていかないといけないのではないだろうか。
日本は、何時までも専守防衛だの、憲法上9条だの、話せば分かるだの、等の寝言を起きたまま繰り返している場合じゃないだろう。
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