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特別警報多発の理由!「数十年に一度」の大雨、7年で16回

熊本県南部を襲った記録的豪雨からわずか1週間の間に、気象庁が最大級の警戒を呼び掛ける「大雨特別警報」が3回発表された。「数十年に一度の大雨」に相当するレベルだが、運用開始から7年間で計16回出ている。今回はインド洋の海水温の高さに遠因があり、専門家は「地球温暖化が進み、これまでの防災の常識が通用しなくなりつつある」と警鐘を鳴らす。

室戸台風(1934年、死者不明者3千人以上)、伊勢湾台風(59年、同5千人以上)、九州北部豪雨(2012年、同32人)…。気象庁は、こうした規模の災害に匹敵する大雨が予想される場合、大雨特別警報を発表すると説明している。

目安は、48時間または3時間の予想雨量と土壌にたまる水分が「50年に一度の値」を超えた場合。気象庁によると、大雨特別警報は13年8月の導入以来、既に33都道府県に計16回発表されており、最も多いのは福岡、長崎県の4回。佐賀、沖縄県の3回が続き、九州地方に集中している。

今回は、積乱雲が帯状に固まって局地的豪雨が降る「線状降水帯」が次々と発生したことによって、大雨特別警報の頻発につながった。なぜ「数十年に一度の大雨」が相次ぐのか。

気象庁は二つの要因を挙げる。一つ目はインド洋の海水温の高さだ。6~7月の海水温が平年より0・5度高く、積乱雲とともに上昇気流が発達し、上昇した大気がフィリピン海近くで下降。結果、例年は北側に膨らんで梅雨前線を押し上げる太平洋高気圧が南西側に張り出し、梅雨前線を日本付近に停滞させている。

二つ目は偏西風の蛇行によって、黄海付近の気圧が低くなっていることだ。大気は気圧が高い方から低い方に流れるため、暖かく湿った空気が太平洋高気圧に沿って南から梅雨前線に向かって、大量に流れ込んでいる。福岡管区気象台の川口弘人予報官は「同じ気圧配置がこれほど長く続いて、梅雨前線が停滞する事態は記憶にない」と困惑する。

滝のように降る1時間雨量50ミリ以上の雨の発生回数は、21世紀末に全国平均で2倍以上になる-。気象庁が想定する「温暖化による最悪のケース」だ。既に現実となりつつあり、気象庁の統計では全国の観測所で1時間雨量50ミリ以上を記録した回数は、1976~85年の年間平均226回から、2010~19年は327回に増えた。

日本の平均気温は100年当たり1・24度のペースで上昇し続けている。気温が1度上がると、大気中の水蒸気量は7%増え、積乱雲が発達しやすくなる。

水害の規模も大きくなっており、気象研究所の川瀬宏明主任研究官らが、230人以上の死者が出た18年の西日本豪雨をスーパーコンピューターで分析したところ、約40年間にわたって気温が上昇した影響で、総雨量が6%ほど増えたという結果がはじき出された。

東京大の中村尚教授(気候力学)らの研究では、東シナ海など日本近海の温暖化ペースは、地球の全海洋の平均に比べて2倍速いことも分かった。中村教授は「今までの経験を基に避難訓練を繰り返していたら、命を落としかねない状況になりつつある。雨の降り方が過去にないほど激しくなる恐れがあることを肝に銘じておくべきだ」と警告した。 
特別警報多発の理由!「数十年に一度」の大雨、7年で16回 特別警報多発の理由!「数十年に一度」の大雨、7年で16回 Reviewed by RichKid on 7月 13, 2020 Rating: 5

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