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G20首脳、イバンカ・トランプの振る舞いに困惑、ファミリービジネスと化した米国の政治、政権内で突出する2人

今年の主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)について長く記憶されるイメージは、米国のドナルド・トランプ大統領が再度、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と談笑する様子ではない。

記憶に残るのは、娘のイバンカ・トランプ氏が微妙な雰囲気の中で世界の首脳たちの輪に割って入る動画だ。

フランス政府が公表した動画は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と英国のテリーザ・メイ首相、カナダのジャスティン・トルドー首相、国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事が話し合っているところへイバンカ氏が割り込んだ時に、無理して礼儀正しく振舞おうとする首脳たちの様々な表情を映し出している。

ラガルド氏は特に、苛立ちを隠すことができなかった。

首脳たちが何を話し合っていたのかは、二の次だ。マクロン氏は社会正義について意見を述べた。メイ氏は、経済がそこに持ち込まれると人々が気づくと返した。

そこへイバンカ氏が割り込み、防衛産業がいかに男性優位かについて、まるで無関係な発言をした。

本当に大事なポイントは、米国の自称「ファースト・ドーター」が世界的なサミットの場で、めったにカメラのフレームの枠から外れないことだ。

イバンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏――ホワイトハウスのメンバーではこの2人だけが、トランプ大統領の口癖である「お前はクビだ」という言葉を免れると考えられている――と比べると、ほかのトランプ政権高官は目に見えないほどだ。

対照的に、サウジアラビアのような世襲的な国家の指導者はイバンカ氏の役割に何の違和感も覚えない。

サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は米国との対話の大部分を、クシュナー氏を相手にワッツアップ上で行っている。

クシュナー氏は、ほかの首脳にとっても、お気に入りのパイプ役だ。

レックス・ティラーソン前国務長官は最近、メキシコ外相がクシュナー氏と夕食を取っているところに偶然出くわした時に初めて、外相がワシントンに来ていることを知ったと明かしている。

クシュナー氏とイバンカ氏はどちらも幅広い職責を与えられており、どんなテーマについてもオーバルオフィス(大統領執務室)に出入りできる比類ない権限を持つ。

クシュナー氏は、中東のバーレーンで先週、パレスチナ側の代表者が不在のままで乗り出したアラブ・イスラエル和平計画の責任者だ。

イバンカ氏は、世界銀行を本部として運営され、主にペルシャ湾岸諸国が出資している女性起業家向けの基金の責任者だ。米国の労働者教育も統括している。

父親のトランプ大統領は、イバンカ氏は「何百万人もの雇用」を生み出したため、米国のスキルアップ対策を率いる独特な資質があると述べている。

実際には、もう本人が直接経営していないイバンカ氏のアクセサリー会社が生み出した雇用は数百人程度で、ほぼすべてが中国の雇用だった。

イバンカ氏とクシュナー氏は、ホワイトハウスの人事部門から、機密情報を扱う高度な「セキュリティー・クリアランス」を与えてもらえなかったが、トランプ大統領が官僚の決定を覆した。

2人は海外で幅広く事業を手がけてきたことから、大きな利益相反をはらんでいると考えられている。

例えば、「イバンカ・トランプ、クリアランス」というキーワードでグーグル検索すると、最初にヒットする項目は、イバンカ氏の手がける商品の格安セールの情報だ。

もっと大きな疑問は、イバンカ氏が自身の政治的野心を抱いているかどうか、だ。

2年前に独ハンブルクで開かれたG20サミットでは、イバンカ氏は世界の首脳が集まった円卓に、父親の代役として一時席に着いて大ひんしゅくを買った。あれ以来、同氏の知名度は高まる一方だ。

今回のサミットの終わりには、イバンカ氏が、日本の安倍晋三首相、インドのナレンドラ・モディ首相とトランプ大統領の3者会談についての動画ブリーフィングを公開している。

トランプ大統領は、一族の後継に関する話題も促してきた。

先週には、2024年から始まり、4年に1度の出来事が永遠へとエスカレートしていくトランプ再選の横断幕のイメージをツイッター上に投稿した。

この映像は、「Trump4Eva(トランプは永遠)」という言葉で結ばれていた。大統領が批判勢力をただあおっていたのか、本当に王朝を育んでいたのかは、誰にも分らない。

今年、トランプ大統領は娘を米国の国連大使に任命することを検討したと語った。世界銀行の総裁にすることも考えたという。

その考えを取り下げたのは、「縁故主義」だと批判されるからだと大統領は述べている。

どちらのポストの権限も、イバンカ、クシュナー両氏がすでに持っている権限に遠く及ばないため、トランプ氏の発言は割り引いて考える必要がある。

大統領はしばしば政治を、ビジネスの延長として扱う。そのビジネスは常に、家族内でしっかり掌握されてきた。トランプ氏のホワイトハウスも、ほとんど変わらないように見える。
G20首脳、イバンカ・トランプの振る舞いに困惑、ファミリービジネスと化した米国の政治、政権内で突出する2人 G20首脳、イバンカ・トランプの振る舞いに困惑、ファミリービジネスと化した米国の政治、政権内で突出する2人 Reviewed by Admin_HeavytN on 7月 03, 2019 Rating: 5

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